高齢化が進む日本において、今後も需要の拡大が想定される福祉の分野。カーボンコンポジットの持つ軽量、高剛性の特徴が生きる分野です。これまでも超軽量の車いすやスポーツ用義足などをお客様とともに開発し、ご提供してきました。
例えば車椅子の開発では、従来鉄製が主流であった構造体をカーボンコンポジットで構成した超軽量車いすを開発してきました。開発においては単に構成部材を鉄からカーボンコンポジットに置き換えるのではなく、得意とするオートクレーブ製法の特徴である「形状自由度の高さ」を活かし、複数の部材を一つのコンポジット部材に一体化させるなどの設計変更を行うことで、さらなる軽量化とコスト低減を実現しています。
オートクレーブ製法は、形状自由度の高さだけではなく、型代が他製法に比べて安くすることができるなど、少量多品種で高性能な成形品に向いた成形法です。この特徴を生かせば、福祉分野においてはお客様それぞれの体格やご要望に合わせた製品を生み出すことができます。
東レ・カーボンマジックは、カーボンコンポジット材料の特徴を生かした軽量かつデザイン性能が高い製品を今後も生み出していきます。