障がい者スポーツは、当初は障がい者の「リハビリテーションの延長」という概念でしたが、パラリンピック等で生き生きとスポーツをする姿が深い感動を呼ぶにつれ、近年では競技スポーツとして社会的に認知が進んでいます。また競技者の技術も向上し、競技記録の伸びも目覚ましいものがあります。東レ・カーボンマジックでは、軽量かつ高強度のカーボンコンポジットの特徴を生かし、障がい者スポーツで使用される各種製品の開発に参画しています。例えばスポーツ用義足では、Xiborg様の義足開発※において、新規競技用義足の板ばね開発を行いました。Xiborg様の義足走行のメカニズム解析結果をもとに、強度を維持しつつ、走行性能を向上させる材料や積層構成の最適化設計を行いました。私たちが目指しているのは、単に選手に良い記録を生み出してもらうことではありません。記録を残すことで多くの人に感動を与え、障がい者競技が特別なものではなく、もっと身近なものになれるお手伝いができればと考えています。