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2018年11月8日

ムーンクラフト株式会社の株式取得について

 東レ・カーボンマジック株式会社(本社:滋賀県米原市、代表取締役社長:奥 明栄、以下「TCM」)は、レーシングカーの設計・製作で高い評価を得ているムーンクラフト株式会社(本社:静岡県御殿場市、代表取締役社長:由良 拓也、以下「ムーンクラフト」)の全株式を取得し、子会社化することを、ムーンクラフトの100%株主である由良拓也氏との間で合意いたしました。


 ムーンクラフトは、自動車のデザイン・設計・製造を行うエンジニアリング会社として、1975年に設立されました。その後、数々のレーシングカーやロードカーを開発し、日本のモーターレーシング界をコンストラクターとして長く支えてきた存在です。また、並行して工業製品の企画・デザイン・設計・試作・製品化を幅広く手掛けるなど、創造的なものづくりを強みとしています。


 TCMは、2013年の東レグループ入り以降、組織や体制の強化、設備や機能の増強を推し進め、研究・開発から生産まで一貫した対応能力を強化してきました。同時に、レーシングカー開発で培った炭素繊維複合材料(以下「コンポジット」)技術を応用し、さまざまな分野と用途で高性能・高機能コンポジットの製品化を実現してきました。現在、市場が拡大している航空機部品、産業機器用途に加え、電動化を契機に軽量化ニーズが一層の高まりを見せる自動車用途での需要増に備え、さらなる開発領域の拡大と増強を図るとともに、創造的かつ革新的なものづくり提案力の強化に積極的に取り組んでいます。


 過去30年、モーターレーシングにおける安全性やマシン性能の技術革新は、常にコンポジットの進化と共にありました。その結果、現代のモーターレーシングにおいて、コンポジットはなくてはならない必須の構造材料となりました。一方、コンポジットの進化においても、モーターレーシングは材料・加工技術を深化させる絶好の場でした。連綿と続く厳しいマシン開発競争における高い次元での試行錯誤が、材料・設計・製法を急速に進化させ、常にコンポジットの可能性を拡げてまいりました。そして今後もモーターレーシングは、コンポジットにとっての走る実験室であり続け、コンポジットの新たな境地を切り開く舞台となるはずです。


 今回、ムーンクラフトとTCMの合体を機に、コンポジット技術深化の源泉であるレーシングカー研究・開発の体制や環境の基盤を整え、新しい時代のレーシングカーコンストラクターを目指します。また、その先にはカロッツェリア(自動車制作工房)として、自動車の新しい概念や未来を創造・提案することが可能になると信じています。そして、これからの活動が、コンポジット技術の持続的進化と拡大を促進し、ひいては日本のモーターレーシングの発展を後押しするものと考えています。
新しいムーンクラフト、TCMの活動にご期待ください。

<ご参考>両社の概要

ムーンクラフト株式会社

(1)事業内容:自動車・レーシングカー関連部品の開発・製造、デザイン開発

(2)所在地:静岡県御殿場市

(3)設立:1975年

(4)代表者:代表取締役社長 由良 拓也

(5)資本金:33百万円


東レ・カーボンマジック株式会社

(1)事業内容:炭素繊維複合材料成形部品の設計・開発・製造・販売

(2)所在地:滋賀県米原市

(3)設立:2013年

(4)代表者:代表取締役社長 奥 明栄

(5) 資本金:488百万円


<本件のお問い合わせ先>
東レ・カーボンマジック株式会社 広報部
〒521-0023 滋賀県米原市三吉215-1 Tel:0749-54-2828

ItoP

ムーンクラフト社との合作第1号「I toP」(2018年9月発表)