老化した橋梁の補修強化資材の開発と製造に協力。軽量で高剛性な資材を実現し施工時の作業者の負担軽減に貢献
タイ・バンコクのラマ9世橋(※1)の老朽化対策として、タイ高速道路局(※2)がCFRP補強材を用いた補強工事を計画に参加。 主桁を構成する上下のデッキの内部に補強用支柱を配置し内部からデッキを支える補強工事の計画において、タイ国内の建設コンサルティング会社と共に開発た補強材:U-RIB(TOPとBOTTOM)は、その支柱のベースとして十分な性能を発揮。総数1150個を納入。 補強用支柱のベースであるU-RIBに要求されたのは高剛性であること。同時に、施工時の作業者の負担軽減と安全な作業の実現のために軽量であることが求められた。必要な剛性を確保しつつ軽量なU-RIBは、長手方向の主材料にUD材を配しこれを多層積層し、オートクレーブ製法で成形する事で実現した。 ※1:ラマ9世橋はタイ王国バンコク都西部を流れるチャオプラヤ川に架かる橋。全長781.2mで、上下2層のデッキ構造で構成される主桁を両岸の主塔からケーブルで吊る構造。1984年に着工、1987年に開通。円借款により、日タイ5社のJVで施工。 ※2:タイ高速道路局=EXPRESSWAY AUTHORITY OF THAILAND(略称EXAT)
クライアント | タイ高速道路局(EXAT)/IMMS Co.Ltd. (タイ国、建設コンサルティング会社) |
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URL | |
用途 | 建築土木 |
開発部分 | 橋梁補強部材 |
要求特性 | 軽量化/剛性/耐腐食性 |
開発範囲 | |
開発期間 | 約2年6カ月 |
成形方法 | オートクレーブ |
サイズ | 420x800x275mm |
重量 | 約5kg/個 |
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