営業部 松山 亜紀(入社15年目)
当社に入る前はマレーシアに滞在しており、そこでマーケティングの仕事に就いていました。そろそろ日本に戻ろうかと考えていた頃に、弊社の前身となる童夢カーボンマジックの親会社で求人があり、今までのキャリアで築いてきた「間に入って調整する」というスキルを活かせそうだと思い、入社しました。
広報を兼ねた営業に携わっています。主に開発案件を担当していますが、弊社の「ゼロからかたちにする」ものづくりはとても高度な技術だと思っています。その過程では、予期しない事態ももちろん発生しますが、最終的にお客様のご要望にお応えした(それ以上の)プロジェクトになるかどうかは、営業担当者が寄与する部分も大きく、プロジェクトマネジメントに近い業務だと思います。 案件開始から終点までの基本のフローは、お客様との打ち合わせ、社内打ち合わせ、見積提出、受注、生産、納品になります。受注後は、開発の進捗に合わせてお客様と社内各部署の間に入って調整を行い、フォローしていきますが、分野もアイテムもご依頼内容も多種多様なため、臨機応変に対応することを心掛けています。
現状は、当社から営業活動を行うのではなく、お客様から持ち込まれた案件が多いです。 弊社の営業は、受注したら終わりではなく、そこから始まります。 コンポジット製品は、材料が持つユニークさと、設計・製造自由度の高さと相まって、いかような製品にもなります。お客様と設計・現場の間に立ってコミュニケーションをとり、顧客満足度の高い製品が完成できるよう主導していくことが営業の仕事です。弊社は、開発設計から試作、解析評価、量産まで社内一貫体制をとっています。そのため、営業の隣に設計、逆隣りは製造というように各部署が近い場所にあるので、いつでも状況を確認できる環境でスピーディーに開発が行えます。
こんな面白いことをしている会社はなかなかないと思っています。 どんなプロジェクトでも、「自分が使うなら」とか、「こうしたらより効率が良くなる?」など想像が膨らんでいき、いつの間にか、その案件に引き込まれています。また、お客様と弊社の開発チームが一丸となって作った製品は革新的な発想やアイデアの結晶であり、見るたびに好奇心が刺激されます。 同時に、経験を積んでいくたび、自分の課題と新たな発見に出会えます。昨年は理解できなかったことが今は分かる、そう気づいたときに自分の成長を実感しますし、次のステップを踏むモチベーションにもつながっています。
当社では、競技系プロジェクトを積極的に受けています。これはお客様と一緒になってその競技の最高峰を目指すプロジェクトであり、例を挙げると、競技用義足や世界最速記録を目指した自転車の開発などに参画しています。会社としては、競争の世界でのみ身につく技術があるという信念のもと、若手エンジニアの育成も兼ねて行っているのですが、私は、このようなプロジェクトを通じ、弊社の魅力やコンポジット製品の奥深さ、そして無限の可能性を持ったテクノロジーであることを1人でも多くの方に知っていただくための活動をすることが、今後の役割だと思っています。