主要構造部品の開発と製造に協力し、車体全体の軽量化と重量バランスの最適化に貢献
新型EVレーシングコンセプトカー「NISSAN LEAF NISMO RC_02」は、ニスモとして以下のコンセプトで開発されました。 ・「ニッサン インテリジェント モビリティ」の優れたパフォーマンスを示す ・ニスモのレーシングテクノロジーを投入し、日産EVの可能性をダイナミックに提示 東レ・カーボンマジックとして、この主要コンポーネントであるモノコック、サブフレーム等の部品開発において、当社の先端技術を使って強度解析、製作工程設計等で協力することにより、大幅な軽量化を達成しました。 主要構造部品のモノコック、サブフレーム、クラッシュボックス、ウィングをオートクレーブ成形でCFRP化。必要な剛性を確保しつつ軽量化を実現。モノコックシャシーのロールケージは構造解析を行い、CFRP補強を施す事で直径38mmに小径化を行い、薄肉化も実現しています。サブフレームでは前モデルのスチール製と比較して約25%の軽量化を実現。また、前後共通の設計にすることでコストダウンを図りました。 また、外装部品であるルーフは工法にVaRTMを採用。プリプレグ材やオートクレーブ設備を必要としないVaRTM成形法は、ルーフやボンネット等の平面的でシンプルな形状部品においては、成形コストを抑えることが可能です。
クライアント | ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 |
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URL | https://www.nismo.co.jp |
用途 | 新型EVレーシングコンセプトカー |
開発部分 | モノコックシャシー/前後共通サブフレーム/クラッシュボックス/ウィング/ルーフ |
要求特性 | 軽量化/剛性/衝撃エネルギー吸収性 |
開発範囲 | 構造解析/設計/材料選定/評価試験/試作/成形方法選定/製造/生産技術 |
開発期間 | 約6ヶ月 |
成形方法 | オートクレーブ(モノコック、前後共通サブフレーム、クラッシュボックス、ウィング)/VaRTM(ルーフ) |
サイズ | 車両全長4546mm/全幅1942mm/全高1212mm |
重量 | 車両総重量1220kg |
軽量化設計技術と成形加工技術を駆使して、様々なご要望に対応いたします。
CFRPを含む複合材(コンポジット)製品の設計・解析から試作・量産のことまで、お気軽にご相談ください。
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